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※FX取引は預託した証拠金を上回る損失が生じるおそれがあります。
この記事の結論
- 高金利通貨とは、その国の政策金利が日本より高い通貨のこと
- 金利が高いのには理由があり、その理由がそのままリスクになっている
- 「今どれが高いか」は変わるため、通貨を固定して考えないほうがよい
- 大きく新興国型と先進国型に分かれ、性格がまったく違う
1. 高金利通貨の定義
FXのスワップポイントは金利差から生まれます。日本の政策金利は長らく低水準にあるため、日本より金利の高い国の通貨を買えばスワップを受け取れるという構図になっています。
ここで重要なのは、「高金利」は絶対的な基準ではなく、日本との差で決まるということです。日本の金利が上がれば、同じ通貨でも受け取れる額は減ります。
現在の金利水準を確認する
各国の政策金利は年8回程度の会合で見直され、そのたびにスワップの水準も動きます。この記事に具体的な金利の数字は書きません。書いた時点で古くなるためです。
最新の各国政策金利と、日本との金利差の推移は、当サイトのデータページで毎日更新しています。
2. なぜ金利が高いのか
ここが最も重要な部分です。
金利が高いのは、その国にとって良いことではありません。多くの場合、次のような事情があります。
理由①:インフレを抑え込む必要がある
物価が急激に上がっている国では、中央銀行が金利を上げてお金の流れを絞ります。インフレが激しいほど金利は高くなるわけですが、それは同時に通貨の価値が下がっていることを意味します。
理由②:通貨を買い支える必要がある
自国通貨が売られやすい国では、金利を高くして「持っていれば利息がつく」状態を作り、資金の流出を防ごうとします。金利で通貨を支えている状態です。
理由③:信用力が相対的に低い
投資家がその国にお金を貸すリスクが高いと判断すれば、その分だけ高い金利を要求します。
つまり
高いスワップは、リスクに対する対価です。「金利が高くて美味しい」のではなく、「リスクがあるから金利が高い」という順序で理解しておく必要があります。
そして経済が安定してくると中央銀行は利下げに向かうため、良い方向に向かうほどスワップは減るという構造になっています。
3. 新興国型と先進国型の違い
高金利通貨は大きく2つのグループに分かれ、性格がまったく違います。
| 新興国型 | 先進国型 | |
|---|---|---|
| 主な通貨 | メキシコペソ、トルコリラ、南アランド、ハンガリーフォリント、ポーランドズロチ | 米ドル、英ポンド、豪ドル |
| スワップ | 高い | 相対的に低い |
| 為替の変動 | 大きい | 中程度 |
| 長期の下落傾向 | ある通貨が多い | 通貨による |
| 情報の入手しやすさ | 少ない | 多い |
| 取扱業者 | 会社によって差がある | ほぼ全社 |
選び方の考え方
- スワップの絶対額を重視 → 新興国型
- 元本の安定を重視 → 先進国型
- 両方を組み合わせる → 実務的にはこれが多い
「新興国型のほうが優れている」わけではありません。受け取るスワップと、通貨そのものの値下がりリスクは表裏一体です。
4. 主要8通貨の特徴
当サイトが日々データを取得している8通貨です。
新興国型
メキシコペソ/円<br>日本のスワップ投資家に最も人気のある通貨のひとつ。1通貨あたりのレートが低いため少額から始めやすく、ほぼ全てのFX会社が取り扱っています。利下げ局面ではスワップが縮小する点に注意。<br>👉 メキシコペソ円 スワップ比較
トルコリラ/円<br>スワップの水準は高いものの、長期的な下落幅が大きいことで知られる通貨。スワップだけを見て判断すると実態を見誤りやすいため、当サイトでは同期間の為替変動を必ず併記しています。<br>👉 トルコリラ スワップ生活は成立するか
南アランド/円<br>古くから日本の個人投資家に取引されてきた通貨。レートが低く少額から扱いやすい。資源価格の影響を受けやすい特徴があります。<br>👉 南アランド円 スワップ比較
ハンガリーフォリント/円<br>取り扱っているFX会社が限られる通貨。情報が少ないぶん、扱っている会社を把握しているかどうかで選択肢が変わります。<br>👉 ハンガリーフォリント円が買えるFX会社はどこ?
ポーランドズロチ/円<br>フォリントと同じく中欧の通貨で、取扱会社が限られます。EU圏に属しつつユーロを採用していないという位置づけ。<br>👉 ポーランドズロチ円 取扱業者と実質スワップ
先進国型
米ドル/円<br>最も取引量が多く、情報も豊富。スワップの絶対額は新興国型に劣りますが、通貨としての安定性と流動性が魅力です。初めての1通貨として選ばれることが多い。<br>👉 米ドル円 スワップ比較
英ポンド/円<br>先進国通貨のなかでは高金利側に位置することが多い一方、値動きが大きいことで知られます。<br>👉 ポンド円 スワップ比較
豪ドル/円<br>資源国通貨の代表格。日本の個人投資家に馴染みが深く、長期保有の対象として選ばれてきました。<br>👉 豪ドル円 スワップで堅実に積む
5. 「今どれが高いか」を固定して考えない
この記事で最も伝えたいことです。
高金利通貨の顔ぶれは、数年単位で入れ替わります。かつて主役だった通貨が今は目立たなくなり、以前は注目されなかった通貨が上位に来る——実際に起きてきたことです。
理由は単純で、各国の金融政策がそれぞれ独立して動くからです。
だから見るべきは「変化」
- どの国が利上げ局面に入ったか
- どの国が利下げ局面に入ったか
- 日本との金利差が広がっているか、縮まっているか
当サイトでは、各国の政策金利と金利差の推移を毎日記録し、拡大・縮小の動きを記録として公開しています。
6. 通貨を選ぶ前に確認すること
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| その通貨を扱っている会社はどこか | 特にフォリント・ズロチは限られる |
| 最小取引単位 | 少額から試せるかが変わる |
| スワップの水準(期間平均) | 今日の数字だけでは判断できない |
| 買いと売りの差 | 会社の取り分の目安 |
| 同期間の為替変動 | スワップを上回ることがある |
よくある質問
Q. 高金利通貨は放置しておけばいいですか?<br>放置はおすすめできません。利下げでスワップが減る、為替が下落する、といった変化が起こります。少なくとも金利の動きは把握しておくべきです。
Q. 複数の通貨に分けたほうがいいですか?<br>1つの通貨に集中すると、その国固有の問題が起きたときの影響が大きくなります。ただし分散のしすぎは資金効率を下げます。
Q. 新興国通貨は危険ですか?<br>「危険」というより、変動が大きいと理解してください。レバレッジを抑えれば、変動に耐えられる余地は作れます。
Q. どの会社でも同じ通貨が買えますか?<br>いいえ。特にハンガリーフォリント・ポーランドズロチは取扱会社が限られます。当サイトで会社ごとの取扱状況を掲載しています。
まとめ
- 高金利通貨とは、日本より政策金利が高い国の通貨
- 金利が高いのには理由があり、その理由がリスクそのもの
- 新興国型と先進国型で性格がまったく違う
- 「今どれが高いか」は変わる。見るべきは変化のほう
- 通貨を選ぶ前に、取扱会社・期間平均・為替変動を確認する
👉 スワップポイントとは?1日いくら貰えるか<br>👉 スワップ生活に必要な資金はいくら?
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品や通貨の売買を推奨するものではありません。各国の政策金利および各社のスワップポイントは変動します。最新の情報は当サイトのデータページおよび各社公式サイトをご確認ください。
