スワップポイントがマイナスになる4つのケース|「もらえるはず」が支払いに変わるとき

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。

※FX取引は預託した証拠金を上回る損失が生じるおそれがあります。


目次

この記事の結論

スワップは「毎日もらえるもの」と思われがちですが、支払う側に回るケースが4つあります。

  1. 高金利通貨を売ったとき
  2. 低金利通貨を買ったとき
  3. その国が利下げしたとき
  4. FX会社が提示を引き下げたとき

このうち1と2は仕組み上そうなるもの、3と4は途中から変わるものです。後者を知らずに長期保有すると、想定と違う結果になります。


1. 買いと売りは対称ではない

まず押さえておくべき事実があります。

買いで受け取れる額と、売りで支払う額は同じではありません。

たとえば、ある通貨で「買い+30円 / 売り−45円」という提示になっていたとします。

  • 買えば1日30円もらえる
  • 売れば1日45円支払う

この15円の差が、FX会社の取り分にあたる部分です。

なぜ差があるのか

スワップのもとになる金利差は市場で決まる共通のものですが、FX会社はそこから自社の取り分を引いて顧客に提示します。買いのときは差し引いて渡し、売りのときは上乗せして請求する——結果として、買いと売りの間に開きが生まれます。

この開きの大きさは会社によってかなり違います。同じ通貨でも、A社では差が小さく、B社では2倍以上ということが起こります。

この差が重要な場面

  • 両建て(同じ通貨を買いと売りで同時に持つ)をすると、必ずマイナスになります。差の分だけ毎日出ていくためです
  • 売りから入る短期取引を繰り返す場合、支払いスワップが積み上がります

2. 低金利通貨を買った場合

高金利通貨を買えばもらえる、という関係の裏返しです。

金利の低い通貨を、より金利の高い通貨に対して買うと、その差額を毎日支払うことになります。

「マイナススワップが小さい会社」を選ぶことが、この場合の実質的なコスト削減になります。


3. 【重要】利下げでスワップは減る

ここからが、長期保有する人にとって本当に重要な話です。

スワップの源泉は金利差です。したがって、その国が利下げすれば、受け取れる額は自動的に減ります。

高金利通貨が抱える事情

そもそも、なぜある国の金利は高いのでしょうか。多くの場合、次のような理由があります。

  • インフレが激しく、金利を上げて抑え込む必要がある
  • 通貨が売られやすく、金利で買い支える必要がある
  • 経済の信用力が相対的に低い

つまり高金利は、その国の経済が抱える問題の裏返しであることが多いわけです。

そして経済が安定してくると、中央銀行は利下げに向かいます。「良い方向に向かうほどスワップは減る」という構造になっています。

実際に起きること

利下げが始まった通貨では、次のような流れになりがちです。

  1. 中央銀行が利下げを決定
  2. 各FX会社が数日〜数週間かけてスワップ提示を引き下げる
  3. 反映のタイミングは会社ごとにバラバラ

3が重要です。すぐ下げる会社と、しばらく据え置く会社があるため、利下げ局面では会社間の順位が入れ替わります。

当サイトでは各国の政策金利と金利差の推移も掲載しているので、この動きを事前に把握できます。

👉 政策金利・金利差の推移


4. FX会社が提示を変えるケース

金利が動いていなくても、FX会社の判断でスワップが変わることがあります。

よくある理由

  • 新規顧客獲得キャンペーンで一時的に上乗せしていた分が終了した
  • 自社の顧客ポジションが偏った(買いに偏りすぎると買いスワップを下げることがある)
  • 市場環境の変化でカバー取引のコストが変わった

だから「開いた時点の順位」は続かない

キャンペーンで1位になっていた会社の口座を開いたら、3ヶ月後には見劣りする水準になっていた——これは実際によくあることです。

一時的な数字ではなく、3ヶ月・半年・1年といった長い期間の平均で見ることが、この問題への対処になります。

👉 期間別スワップポイントランキング(1日〜1年平均)


5. もっと大きな落とし穴:為替の下落

マイナススワップより深刻な問題があります。為替そのものの値下がりです。

高金利通貨は、金利が高いぶん通貨価値が下がりやすいという傾向があります。

  • 1年間コツコツ受け取ったスワップ:仮に10万円
  • 同じ1年での通貨の下落による評価損:それ以上

このような結果になることは、高金利通貨では珍しくありません。

スワップの数字だけを見て「年利◯%」と計算すると、実態を大きく見誤ります。当サイトの通貨別ページでは、同じ期間のスワップ受取額と為替変動を並べて掲載しているのはこのためです。


6. マイナスを避ける・小さくするために

対策内容
買い方向で持つ高金利通貨は買いで保有する(売りは支払いになる)
買売の差が小さい会社を選ぶ同じ通貨でも会社差が大きい
両建てを避ける差の分だけ毎日確実にマイナス
利下げ局面を把握する政策金利の動きを見る
レバレッジを抑える為替下落で退場しないことが最優先

最後の項目が最も重要です。どれだけスワップが有利でも、強制決済されればそこで終わりです。

👉 スワップ狙いのレバレッジはどこまで?ロスカットされない資金の考え方


よくある質問

Q. スワップがマイナスでも持ち続ける意味はありますか?<br>為替差益を狙う取引であれば、スワップの支払いはコストとして許容する考え方もあります。ただし長期になるほど負担は積み上がります。

Q. 両建てすればリスクをなくせますか?<br>為替変動のリスクは相殺できますが、スワップの差が毎日出ていくため、持つほど確実に損失が増えます。会社によっては両建てを制限している場合もあります。

Q. マイナススワップに税金は関係しますか?<br>支払ったスワップは損失として計上され、その年の損益に含まれます。

Q. どの会社のマイナススワップが小さいですか?<br>通貨と時期によって変わります。当サイトのランキングで買い・売り両方の水準を確認できます。


まとめ

  • 買いと売りは対称ではない。差がFX会社の取り分
  • 利下げでスワップは自動的に減る。高金利は永続しない
  • 会社が提示を変えるため、開いた時点の順位は続かない
  • 為替の下落がスワップを上回ることがある——これが最大のリスク
  • 対策の要はレバレッジを抑えること

👉 スワップポイントとは?1日いくら貰えるか<br>👉 期間別スワップポイントランキング


本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載している数値は説明のための例示です。スワップポイントは日々変動し、各社の提示条件も変更されます。最新の情報は各社公式サイトをご確認ください。

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